王冠を戴く戦士が二頭立ての戦車に乗って勝利の凱旋をしています。
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彼の眼は勝ち誇ったように過去の業績を振り返っています。
肩の上にある顔は未来もみています。
地上だけに飽きたらず、天上界にも向かおうとしていることを表しています。
A
右手に持った笏は太陽と月があり、彼が陰陽両極の力を自由に使えることを示しています。
B
二頭の馬は額に第三の眼が開いています。
右が母馬、左が子馬でしょうか。
子馬はいきりたって上を見上げていますが、母馬は片目をつぶって自制を促しています。
C
戦車の中央にある朝露のマーク。
中世の錬金術師は、朝草の上に転がっている朝露は夜の間に宇宙のエッセンスを凝縮した精髄だと考えていました。
このことから、彼が軍事的勝利者ではなく、錬金術の導師であることがわかります。